「最近ちょっとメタボ気味だな」「そのお腹、完全にメタボ体型だね」等々・・日常会話でも軽く口にしがちな「メタボ」という言葉、メタボ＝肥満という勘違いも多いようですが、実は非常に深刻で怖い症状だとご存知ですか？
メタボとは「メタボリックシンドローム」の略で、厚生労働省の定義では「内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態」とされています。「高血糖」「脂質異常」「高血圧」は「生活習慣病」なのですが、内臓脂肪型肥満と複合することでメタボリックシンドロームとなります。
「内臓脂肪型肥満」は文字通り内臓のまわりに脂肪がたまるタイプの肥満です。主に上半身が太ってくるので“リンゴ型肥満”とも呼ばれ、中年以降の男性や、女性ホルモンの分泌が減少する閉経後の女性に多く見られます。
それに対し、主におしりから太ももにかけての下半身に脂肪がつく“洋ナシ型肥満”は「皮下脂肪型肥満」で、皮膚の下にある組織に脂肪がたまっています。こちらは一般的に女性に多いとされています。
内臓脂肪型肥満では、一見やせ形体型でも内蔵に脂肪がついている「隠れ肥満」の場合もあり、メタボの発見が遅れがちです。メタボ＝外見上の肥満という誤解をなくし、「痩せてるから」と安心せずに定期検診などのチェックを受けて下さい。
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